京都市美術館でやってるルーブル美術館展、人気ですね。普段全く絵画の話しない知人女子たちもこぞって行ってます。そんなブームに乗っかって、私も、神戸市灘区にある横尾忠則現代美術館へ行ってきました。(京都は遠いので。)
正直、横尾忠則さんのこと詳しく知らなかったんですけど、見に行ってみて「いや絶対こっちの方がおもしろいでしょっ!」って思ったので、その気持ちをこの人知れないブログで吐き出してみようと思います。
不穏な世界「Y字路」シリーズ
今回の展示作品は、代表作の「Y字路」シリーズ。展示作品70点がほぼY字路の絵です。まず、Y字路ばっかりこんなに描いて飽きなかったのすごいって思いました。笑
ぜんぶ実在するY字路を元に描かれています。でも、なんかおかしいんです。時間という概念が存在しない非現実感があります。Y字路の行く先がことごとく暗闇だからなのか、ただならぬ空気を感じます。
ダークでポップ「温泉」シリーズ
フライヤーになっている「温泉シリーズ」も展示されていました。記憶の断片をごちゃ混ぜにしてくっつけ直した白昼夢のような、不気味な魅力を感じます。
これ、なんだろうって考えてたんですけど、家に帰ってきてわかりました。「みんなのうた」の「メトロポリタン美術館」です。人間がいるけど生命は感じない、子どもの頃なぜか怖かったあの感じと似ています。
制作過程の映像が早送りで見られる
飾ってある絵画の制作過程を映像で見ることができます。早送り再生なのでサクッと見られます。真っ白なキャンバスの状態から作品完成までの過程を見ることなんて普通ないので貴重な展示です。その映像の中の横尾忠則さんの服装に注目。なぜかニッカポッカを履いた建設作業員や警備員の制服姿で絵を描いています。
会いに行ける画家
ちなみに横尾唯信美術館って、没後に作られた記念館みたいなイメージですけど、横尾さんご健在です。最近もこの美術館で公開制作も何度かされてたようです。イベントに予約ができればご本人に会えますね。
「絵画わかってる私イケてる」風潮に乗っかってみて良かった!
土曜日のお昼過ぎだというのに人もまばらで、作品一点一点をじっくり見ることができました。恐らく京都のルーブル美術館展では、こんなふうに立ち止まってゆっくり見られないでしょう。歴史的価値のある絵も素晴らしいですが、近代美術は知識がなくても楽しめておすすめですよ!
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